岩 崎 無 双 塾
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我々精霊も元は、人間だったものが多い。人間界では育てるという行為は非常に崇高で尊敬に値されるとミャンマーでは評価されるのじゃ。ミャンマー人は、先生に対して親同様に尊敬する。日本は、どうなんじゃろう。 さて、日本の風がこんな男女の会話を拾ってきた。どうやら、大都会、渋谷あたりの風の知らせのようじゃ。
女 「日本では、最近、青少年たちのエっと思う事件が多くなったね。町でも、人を思いやることに欠如した光景によく出くわすようになったわ。それに、若者が自国というものをあまり、意識してないように思うのだけど。」 男「そうかもしれないが、君が見たたった2〜3のことで、全体がそうであるとおもってはいけないよ。」 女「確かに、それが全体ではないのはわかっている。でも、心配なの。若者たちがいい意味で自立していればいいけど、そうでなければ影響されるというか…」 男「若者たちはね、大変な環境に置かれているんだよ。あまりにも氾濫する多くの情報の中で、何を選択すればいいのか、友達という輪を作っておかなければ、一人で自信を持って決められない状況になっている。だから、若者たちには友達が親より大切なものなんだよ。若者たちは若者たちで、考えているし、日本の将来だってちゃんと考えているんだから、大人がとやかく言う必要がない。見守っていればいい。それで、若者たちがそれなりの結果しか得られなかったなら、それはそれで仕方がない。」 女「その若者たちの親はどこにいるの。子供たちが親の意見を請わずに、友達の輪だけで自身の決断をしていくの。私たち大人は、見守っているだけでいいの。自分の子供を、ただ見守るだけで、その子がそれなりの結果しか出さず、それを悩んでいても、放っておくの。」 男「まあ、そうだね。自分たちで考えてそうなったのだから、しかたがないでしょう。」 女「そんなこと、あまりにも愛情がなさ過ぎない。」 男「そうかな。」 女「確かに、あなたの言うことは理解できるけれども、若者たちが迷惑をかける行動の深層心理の中にとっても幼い『構ってほしい』という信号を発しているかもしれないのよ。」 男「そうでもないさ、彼らは彼らで好きなことをやっているだけなんだから。」 女「見守ることも大切だけど、大人からその子たちの目の視線と同じところから、同じ人間として意見することは必要だと思う。」 男「そんなこと、大きなお世話さ。こんな会話だって、僕にとっては面白くない話さ。君がそういうことを話すんだったら、それを理解してくれる人と話したら。要するに、分かり合える人と話をしていたらいいんであって、意見が合わない人と、話はする必要がないね。気分が悪くなった。」 女「意見が違う人と話す機会を得たらならば、前向きにこういう意見もあるんだなと相互理解していくことはできないの。異文化に接することは、相手を思いやり、また、自身にも気がつき、人が成長することができるいい機会だと思うのだけど…」 男「もう帰る。十分、僕は成長していますから。はい、はい、君の言うことが正しいと言っておきましょうか。」 女 沈黙、独り言「この人も精神的に相当参っているんだね。人の話を聞こうという余裕がないのね。心身ともに健全ではなくなっている。」
わしは思った。二人とも同様に、若者たちへの関心はある。けど、積極的か消極的かの違いじゃなあ。積極過ぎてもいかん、消極過ぎてもいかん。バランスよく両極を操ってこそ、人を育てることができると思うなあ。わし個人としては、やはり、積極的な方が少々多い方が好きだがね。この男女には相互理解というものは難しいもんじゃなあ。果たしてこの男女はカップルとしてその後どうなるのやら。
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