岩 崎 無 双 塾

山のあなたの空遠く、

幸い住むと人が言う。

ああ我、人とトメユキて、

涙さしぐみ、帰り来ぬ。

山のあなたの尚遠く、

幸い住むと人の言う。

 

    こんな詩にあるように、幸とは、幸せとは、そんなものなんじゃよ。そんなもんってどんなもん?幸はそんなに簡単に手に入るものではないと思っているお方がおられたら、それは全くもって違う。この詩を、我々精霊たちはどう読むか。単純解釈すれば、「遠くに幸があるよ、それでは尋ねていこう、でも探せなかった、涙が出るほど悲しい、それでも人は遠くに幸があるという。」しかしね、この中にはとても大事な意味があるのさ。それは、遠くに幸があると思って尋ねて出かけるけど、幸は見つからない、でも幸はもっと遠くに行ったところにあるって言う、そう、その通り、幸はね、もっと行ったところ、つまり自分に戻ってくるんじゃよ。幸せがもっと自分から遠くはなれたところにあると思って尋ねていっても、所詮無いのじゃよ。もっと自分から遠く離れたところは結局自分に戻る。幸は自分に在り。そのことを気がついている人と、そのことに気がついていない人とで、差が出てしまう。

    私もつぶやくとついつい長くなるが、自分に在る幸とは、まさしく、人間として命授かったことである。こんな幸せはどこにあろうか。しかしながら、百歩譲って、その幸せをあえて100%とせず99%とするのならば、その99%の幸せを噛み締めて、残りの1%、どう生きると幸せか考えてみよ。しかし、99%のこの幸せを決して軽んじることの無い生き方で頑張ってみよ。既に99%も君たち人間は幸せなんだよ。命を全うする幸せを、我らの同士、他の精霊たちが如何に求めていたか。いろいろな精霊がいるので、わしには良くわかる。

 

    では、またお会いしよう。

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